ここでは、NetWitness Endpoint 4.4.0.xをNetWitness Platform 11.3以降に移行するために必要なタスクについて説明します。
タスク1 - NetWitness Platformの導入を計画する
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Endpointアーキテクチャを確認し、エンドポイントの数、分布、場所、エージェントから収集されるデータに基づいて、次のいずれかの導入環境を選択します。詳細については、『導入ガイド』の「NetWitness Endpointアーキテクチャ」を参照してください。
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小規模導入環境。この環境にはNetWitness Server、Endpoint Log Hybrid、Event Stream Analysis(ESA)が含まれます。
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大規模導入環境。この環境には、NetWitness Server、Endpoint Log Hybrid(複数可)、ESA(複数可)が含まれます。
複数のEndpoint Log Hybridを導入する場合は、Endpoint Brokerをインストールします。インストールすると、導入環境内の全Endpoint Serverに対して自動的にクエリを実行し、全Endpoint Serverのデータを一元的に表示します。
注: RSAは、NetWitness BrokerホストにEndpoint Brokerをインストールすることを推奨しています。また、個別のホスト、NetWitness Server、Endpoint Log Hybrid上にもインストールできます。
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既存のライセンスとハードウェアを確認し、必要に応じて調達します。
導入環境に必要なハードウェアがあることを確認します。詳細については、『物理ホスト インストール ガイド』の「サポートされるハードウェア」を参照してください。
NetWitness Endpoint 4.4.0.xの既存のライセンスがある場合、新しいライセンスを購入する必要はありません。NetWitness Endpoint 4.4.0.xの既存のライセンスは、NetWitness Platform 11.3以降のライセンスとして、別のシリアル/ライセンス番号が付けられ、myRSAから入手できます。
詳細については、『ライセンス管理ガイド』を参照してください。
タスク2 - NetWitness Platform 11.3以降をセットアップする
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ファイアウォールでポートを構成します。詳細については、『導入ガイド』の「ネットワーク アーキテクチャとポート」を参照してください。
- 次のNetWitness Platformコンポーネントをインストールします。
- NetWitness Server
Endpoint Log Hybrid
- ESA
- Endpoint Broker(Endpoint Log Hybridが複数の場合)
詳細については、『物理ホスト インストール ガイド』を参照してください。
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NetWitness Endpoint 4.4.0.xのライセンスを持っている場合は、次の手順を実行します。
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NetWitness Platformがある場合:既存のライセンス サーバにエンタイトルメントをマッピングします。
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NetWitness Platformがない場合:
a.NetWitness Platformをインストールします(「タスク2 - NetWitness Platform 11.3以降をセットアップする」を参照)
b.ライセンス サーバIDを取得します
c.エンタイトルメントをマッピングします
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- ライセンスが[管理]>[システム]>[ライセンス]に反映されていることを確認します。
タスク3 - NetWitness PlatformにEndpointを構成する
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RSA Liveアカウントを構成し、ファイル レピュテーション サービスが有効になっていることを確認します。詳細については、『Liveサービス管理ガイド』を参照してください。
- ユーザを作成し、適切なロールを割り当てます。詳細については、『システム セキュリティとユーザ管理ガイド』を参照してください。
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Endpoint Log HybridでEndpointメタの転送先を構成します。詳細については、『NetWitness Endpoint構成ガイド』を参照してください。
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ESAルールを導入します。
既存のNetWitness Endpoint 4.4.0.x IIOCは、標準のアプリケーション ルールとして提供され、インストール時に自動的に使用可能になります。
ESA Correlation ServerにEndpoint Concentratorを構成し、リスク スコアを計算するESAコンテンツを導入する必要があります。詳細については、『ESA構成ガイド』を参照してください。
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デフォルトのAgent Endpoint(EDR)ポリシーを確認し、必要に応じてグループを作成します。エージェントのログ収集を有効にする場合は、Windowsログ ポリシーを確認して適用します。
詳細については、『NetWitness Endpoint構成ガイド』を参照してください。
タスク4 - NetWitness Endpoint 4.4.0.xの構成をインポートする
NetWitness Endpoint 4.4.0.xからNetWitness Platformにファイル ステータス、証明書ステータス、ブロックされたハッシュをインポートします。詳細については、「NetWitness Endpoint 4.4.0.xの構成をNetWitness Platformにインポート」を参照してください。
タスク5 - その他のNetWitness Endpoint 4.4.0.xの構成を追加する
次の構成は手動で追加する必要があります。
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NetWitness Platformのユーザ インタフェースを使用して、IPアドレスのブラックリストなど、導入環境に必要なフィードをRSA Liveから導入します。
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(オプション)ブラックリストに登録されたIPアドレス、ドメイン、チェックサムなど、エンドポイント メタデータへのタグ付けに使用したい外部脅威フィードがある場合は、『Liveサービス管理ガイド』の「カスタム フィードの作成」を参照してください。
たとえば、ホストまたはファイルからブラックリストに登録されたIPアドレス、ドメイン、ハッシュへの通信をアナリストに通知するには、Log Decoderへのフィードを作成し、調査とアラートで該当するセッションにタグを追加します。
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(オプション)カスタムIIOCを確認し、Endpointルールを作成します。詳細については、『NetWitness Endpoint構成ガイド』の「リスク評価のためのカスタムEndpointルール」を参照してください。
タスク6 - エージェントを導入する
- NetWitness Platform 11.3以降でエージェント パッケージを生成します。
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エージェント パッケージ(AgentPackager.zip)を任意のWindowsマシンにコピーして、11.3以降のエージェント インストーラを生成します。
- 4.4.0.xエージェントを11.3以降にアップグレードするには、次のいずれかを実行します。
NetWitness Endpoint 4.4.0.9 Console Serverをご使用の場合は、エージェント インストーラをNetWitness Endpoint Console Serverにコピーし、NetWitness Endpointのユーザ インタフェースからアップグレードします。
4.4.0.0または4.4.0.8をご使用の場合は、エージェント インストーラをコピーして、サード パーティ製のソフトウェア配布ツールを使用します。
- エージェントを導入します。
詳細については、『NetWitness Endpointエージェント インストール ガイド』を参照してください。
タスク7 - エージェントの移行を検証する
エージェントの移行後に、次の点を検証します。
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エージェントがEndpoint Serverと通信でき、[調査]>[ホスト]ビューに表示されている。
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スキャンを実行し、[調査]>[ホストの詳細]ビューにスナップショットの詳細が表示されることを確認する。
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ホストのメタデータが[調査]>[ナビゲート]ビューと[イベント]ビューに表示されている。
ログ収集が有効になっている場合は、[ナビゲート]ビューと[イベント]ビューにWindowsログが表示されることを確認する。
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ファイル レピュテーション、ファイル ステータス、リスク スコアが[ホスト]ビューと[ファイル]ビューに表示されている。
詳細については、『NetWitness Endpoint構成ガイド』を参照してください。