データストアの初期構成を確認した後、必要性があると判断した場合には新しいボリュームを追加します。このトピックでは、例として仮想Packet/log Decoderホストを使用します。
以下の順序で作業を行います。
- 新しいディスクの追加
- 新しいディスクでの新しいボリュームの作成
- 新しいパーティションでのLVM物理ボリュームの作成
- 物理ボリュームによるボリューム グループの拡張
- ファイル システムの拡張
- サービスの開始
- サービスが実行されていることの確認
- LogDecoderパラメータの再構成
新しいディスクの追加
この手順では、同じデータストアに新しい100 GBのディスクを追加する方法を示します。
注: 別のデータストアにディスクを追加する手順は、ここに示す手順に似ています。
-
マシンをシャットダウンし、[仮想マシンのプロパティ]を編集します。[ハードウェア]タブをクリックし、[追加]をクリックします。
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デバイス タイプとして、[ハード ディスク]を選択します。
-
[新規仮想ディスクを作成]を選択します。
-
新しいディスクのサイズと、新しいディスクを作成する場所(同じデータストアまたは別のデータストア)を選択します。
注意:パフォーマンス上の理由から、すべてのスペースを割り当てます。
-
提案された仮想デバイス ノードを承認します。
注:仮想デバイス ノードは環境によって異なりますが、適切な
/dev/sdX
にマッピングされます。 -
設定を確認します。
- 仮想マシンを起動します。
- マシンにSSHでログインします。
-
マシンを再起動し、次のコマンドを実行します。
lsblk
次のように、新しいディスクが表示されます。
注:1.) 新しいディスクが初期化されていないため、不明なパーティション テーブル エラーが表示されます。2.) sd 2:0:4:0は、新しいデバイスを追加したときに表示されたSCSI:0:4仮想デバイス ノードに関連づけられています。3.) 新しいディスク デバイスはsde(または
/dev/sde
)です。 -
次のコマンドを入力して、サービスを停止します。
root@LogDecoderGM ~] # service nwlogcollector stop; service nwlogdecoder stop
.この手順は、Log Decoderの場合の例です。
Concentratorのサービスを停止する場合は、次のように入力します。
service nwconcentrator stop
Packet Decoderのサービスを停止する場合は、次のように入力します。
service nwdecoder stop
新しいディスクでのボリュームの作成
- Log DecoderホストにSSHでログインします。
-
新しいディスクにパーティションを作成し、タイプをLinux LVMに変更します。
[root@NWAPPLIANCE2599 ~]# fdisk /dev/sde
次の情報とプロンプトが表示されます。
-
「
p
」と入力します。次の情報が表示されます。
デフォルトのパーティション タイプはLinux (83)です。これをLinux LVM (8e)に変更する必要があります。
-
「n」と入力します。
次のプロンプトが表示されます。
パーティション1のタイプはLinux、サイズは10 GBに設定されました
-
Command m for help:
プロンプトで「t
」と入力します。次の情報とプロンプトが表示されます。
-
「
8e
」と入力します。次の情報とプロンプトが表示されます。
Changed system type of partition 1 to 8e (Linux LVM).
Command (m for help):
-
「
p
」と入力します。次の情報が表示されます。
-
Command (m for help):
プロンプトで「w
」と入力します。新しいパーティション テーブルがディスクに書き込まれ、fdiskが終了するとrootシェルに戻ります。
新しいディスクに新しい
/dev/sde1
パーティションが作成されます。 -
次のいずれかの手順を実行して、新しいパーティションが存在することを確認します。
新しいパーティションでのLVM物理ボリュームの作成
- Log DecoderホストにSSHでログインします。
-
次のコマンドを入力して、新しいパーティションにLVM(論理ボリューム マネージャ)物理ボリュームを作成します。
[root@LogDecoderGM ~]# pvcreate /dev/sdel
- 次の情報が表示されます。
物理ボリュームによるボリューム グループの拡張
- Log DecoderホストにSSHでログインします。
-
次のコマンドを入力して、新しいパーティションにLVM(論理ボリューム マネージャ)物理ボリュームを作成します。
[root@LogDecoderGM ~]# pvs
次の情報が表示されます。
netwitness_vg00
には、PV(物理ボリューム)/dev/sdc1
と/dev/sdd1
が含まれ、LVMシステムで構成されています。新しい/dev/sde1
ボリュームには、10 GBの空きスペースがあります。 -
netwitness_vg00
に物理ボリュームを追加するには、次の手順を実行します。-
「
vgextend netwitness_vg00 /dev/sde1
」と入力します。次の情報が表示されます。
Volume group "netwitness_vg00" successfully extended
- 「pvs」と入力します。
次の情報が表示されます。
netwitness_vg00
にボリュームが追加されましたが、まだ拡張されていません(まだ10 GBの空きスペースがあります)。netwitness_vg00
には複数の論理ボリュームがありますが、この例ではPacketDBを使用します。 -
- PacketDB論理ボリュームを拡張し、10 GBの空きスペースをすべて割り当てるには、次の手順を実行します。
lvextend -L+9.5G /dev/netwitness_vg00/nwhome
を入力します。
次の情報が表示されます。
lvs netwitness_vg00
を入力します。
次の情報が表示されます。
packetdb
論理ボリュームは149.71 GBに拡張されましたが、/var/netwitness
ファイル システムは140.21 GBのままです。
ファイル システムの拡張
- Log DecoderホストにSSHでログインします。
- 次のコマンドを入力して、新しいパーティションにLVM(論理ボリューム マネージャ)物理ボリュームを作成します。
[root@LogDecoderGM ~]# xfs_growfs /var/netwitness/
次の情報が表示されます。
サービスの開始
LogDecoderホストで次のコマンドを実行し、サービスを起動します。
[root@LogDecoderGM ~]# service nwlogcollector start; service nwlogdecoder start
次の情報が表示されます。
nwlogcollector start/running, process 4069
nwlogdecoder start/running, process 4069
サービスが実行されていることの確認
LogDecoderパラメータの再構成
- NetWitness Suiteにログオンします。
- [管理]>[サービス]をクリックします。
- LogDecoderサービスを選択します。
- アクションメニューから[表示]>[エクスプローラ]を選択します。
database > config > packet.dir
をクリックします。database
を右クリックし、[プロパティ]を選択します。[reconfig]コマンドを選択して、[パラメータ]に「update=1」と指定し、[送信]をクリックします。packetdb
パラメータの値が98.74 GBから133.13 GBに変更されました。index
を右クリックし、[プロパティ]を選択します。[reconfig]コマンドを選択して、[パラメータ]に「update=1」と指定し、[送信]をクリックします。- [プロパティ]ダイアログを閉じて[エクスプローラ]ビューに戻ります。
packet.dir
パラメータの値が、133.13 GB(203 GBの95%)に変わっています。