このトピックでは、ローカルCollectorおよびリモートCollectorを構成する方法について説明します。
ログ収集を導入する場合、各種イベント ソースからログ イベントを収集するようにLog Collectorを構成する必要があります。Log Collectorを構成することで、これらのイベントをLog Decoderサービスに安全かつ確実に配信できます。配信されたイベントは解析され、今後の解析のために保存されます。
イベント データをローカルCollectorにプッシュするように1つ以上のリモートCollectorを構成するか、あるいは1つ以上のリモートCollectorからイベント データをプルするようにローカルCollectorを構成することができます。
このトピックでは、次の方法について説明します。
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リモートCollectorからイベントをプル受信するためのローカルCollectorの構成
ローカルCollectorからリモートCollectorのイベントをプルする場合、ローカルCollectorの[構成]ビューにある[リモートCollector]タブで設定を行います。
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ローカルCollectorにイベントをプッシュするためのリモートCollectorの構成
リモートCollectorからローカルCollectorにイベントをプッシュする場合、リモートCollectorの[構成]ビューにある[ローカルCollector]タブで設定を行います。プッシュ構成では、次の内容も構成できます。
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リモートCollectorでのフェイルオーバー ローカルCollectorの構成
ローカルCollectorで構成される宛先を設定します。 プライマリ ローカルCollectorに接続できない場合、リモートCollectorは、宛先内の各ローカルCollectorに対して、成功するまで接続を試行します。
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レプリケーションの構成
複数の宛先グループへのレプリケーションを設定します。これにより、NetWitnessは、各グループにイベント データをレプリケートします。宛先グループの1つに接続できない場合でも、他の宛先グループにデータがレプリケートされている場合、必要なデータをリカバリできます。
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特定のプロトコルのログ ルーティングの構成
プロトコル タイプに応じて特定のロケーションにイベント データを転送する、宛先グループ内の複数の宛先を設定します。
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リモートCollectorのチェーンの構成
イベント データをローカルCollectorにプッシュするように1つ以上のリモートCollectorを構成するか、1つ以上のリモートCollectorからイベント データをプル受信するようにローカルCollectorを構成することができます。
- 1つのリモートCollectorにイベント データをプッシュするように1つ以上のリモートCollectorを構成することができます。
- 1つ以上のリモートCollectorからイベント データをプル受信するように1つのリモートCollectorを構成することができます。
フェールオーバー、レプリケーション、ロード バランシング
このセクションでは、RSA NetWitness Suiteでのフェールオーバー、レプリケーション、ロード バランシングの動作方法について説明します。
次の図は、ロード バランシング、フェールオーバー、レプリケーション用に構成されたリモートCollectorを示しています。
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フェールオーバーは、同じ宛先に複数のコレクターを設定することで実現されます。宛先1には、プライマリ コレクターと、2番目のフェールオーバー コレクターがあります。これは、NetWitness Suiteで複数のLog Collectorを同じ宛先に追加することで実行されます。
10.101.214.8が最初に表示されているため、これがプライマリ コレクターとなり、10.101.214.9はフェールオーバーとなります。10.101.214.9をプライマリにするには、上矢印を使用して順序を変更します。
以下では、2つのコレクターの両方が宛先1の一覧に表示されていることが分かります。プライマリ(10.101.214.8)は、太字で表示されています。
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レプリケーションは、複数の宛先グループを設定することで実現されます。各グループには、メッセージ データのセット全体があります。
次の画面では、メッセージ データがグループ1とグループ2のコレクターに送信されていることが分かります。
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ロード バランシングは、1つのグループ内に複数の宛先を設定することで実現されます。
次の画面では、グループ1が、宛先1および宛先2の2つの宛先を持つことが分かります。メッセージ データは、グループ内の宛先間で均等に分割されます。
宛先が2つの場合、各宛先は、メッセージ データの半分を使用します。宛先が3つの場合、全メッセージ データの3分の1を使用します。宛先を追加し続けると、各宛先のコレクターに対する負荷がさらに削減されます。
注:特定のプロトコルのイベント データが特定の宛先に送信されるようにログのルーティングを設定することもできます。
ローカルCollectorまたはリモートCollectorの構成
[サービス]ビューで導入パラメータの定義の対象となるLog Collector(ローカルCollectorまたはリモートCollector)を選択します。次の手順は、[サービス]ビューのナビゲーション方法、ローカルCollectorまたはリモートCollectorの選択方法、サービスの導入パラメータ インタフェースの表示方法を示しています。
ローカルCollectorまたはリモートCollectorを構成するには、次の手順を実行します。
- [管理]>[サービス]に移動します。
- [Local Log Collection]または[Remote Log Collection]サービスを選択します。
- [アクション]で、
>[表示]>[構成]を選択して、ログ収集の構成パラメータのタブを表示します。
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ステップ2での選択内容に応じて
- ローカルCollectorを選択した場合は、[リモートCollector]タブが表示されます。このタブで、ローカルCollectorがイベントをプルするリモートCollectorを選択します。
- リモートCollectorを選択した場合は、[ローカルCollector]タブが表示されます。このタブで、リモートCollectorがイベントをプッシュするローカルCollectorを選択します。
[リモートCollector]タブ
次の図は、ローカルCollectorの[リモートCollector]タブを設定し、リモートCollectorからイベントをプルする構成を示しています。[管理]>[サービス]でローカルCollectorを選択した場合に、このタブがNetWitness Suiteに表示されます。
リモートCollectorの[ローカルCollector]タブ
次の図は、リモートCollectorの[ローカルCollector]タブを設定し、ローカルCollectorまたは別のリモートCollectorにイベントをプッシュする構成を示しています。
次の図は、リモートCollectorの[ローカルCollector]タブを設定し、リモートCollectorからイベントをプルする構成を示しています。[管理]>[サービス]でリモートCollectorを選択した場合に、このタブがNetWitness Suiteに表示されます。